「7.5億の空調設備」、実際何をした?【早稲田大学取材企画】
早稲田大学が対面授業を実施する理由として、度々登場する「7.5億の空調設備」。早大生にとって、もはやお馴染み。今回は、コロナ対策として設置した空調設備について、教務部事務副部長・根本さんにお話を伺った。
「十分な換気設備を持たない校舎では、対面授業の再開が難しくなります。多様な学生間での交流を重視する早稲田大として、空調設備には投資する価値があると判断されました。」
実際、2021年6月現在までに教室内でのコロナ感染は確認されていない。メディアや保護者から対面での授業を批判される際にも、十分な換気能力と教室内でのコロナ感染がないことを説明しているそうだ。
しかし、全ての校舎で空調設備を整備した訳ではないとのこと。「学生さんの中には、校舎の空調設備に変化がないと思った方もいるでしょう。実は、設備を改善する必要があったのは古い校舎が中心なのです。」
3号館や11号館といった比較的新しい校舎は、すでに厚生労働省が打ち出す換気に関するガイドラインを満たしている。だが、15号館や16号館のような築年数の古い校舎には設備の改善が必要だったのだ。
やはり、教育学部の16号館は古すぎたのか……。
根本さんは、換気だけでコロナ感染を防げるわけではないことも強調する。
「感染対策として換気は重要ですが、それ以上に個々人の意識が重要です。先生方と学生さんの体調管理や手指消毒、マスクの着用なしには感染は防げません。対面授業継続のため、ご協力よろしくお願いいたします。」
この記事を読んだ皆さんも、感染対策を万全に対面授業へ臨んでほしい。